お耳の恋人その14

 男「あ、もしもし?」

女「あはは、久しぶり?」

男「…え、あの」

女「もう一言目で気付くなんてさすがだよね」

男「あの、○○さん?なにをなさってるのかわかってるのですか?」

女「えー、わかってるよー?〇〇と、お電話してるの」

男「はあ、あの、これも録音されてるのもご存知ですよね?」

女「もちろんわかってるよ?」

男「あの、もういいましたよね?」

女「えーなんでー」

男「はあ、NGな内容聞きまくって僕に会いに来ようとしたからブラックリストに入ったんです。」

女「だってー、会いたかったんだもん」

男「そういうのは一切禁止だっていいましたよね?」

女「でも、〇〇も私のこと好きだって言ってくれたし…」

男「こっちはそういう設定だから言ってるんです。いいですか?設定です。」

女「でも!設定とは思えないくらい好きだって言ってくれたし…」

男「内容まで固定して決めたのはあなたですよね?」

女「えー、そうだっけー?」

男「内容固定は、まあ、別にいいですけど、本気になられても困るんですよ」

女「彼女いないのに?」

男「そういう内容もNGです」

女「もう!なんなのよ!」

男「こっちのセリフですよ」

女「あ、それでもこうして切らないでいてくれるのって…やっぱり○○は私のことが…」

男「今回が最後だからですよ」

女「…え」

男「名前変えてまでかけてくるような人はもう完全にアウトです」

女「…だって」

男「はい、そこからさきは聞きません。あなたはリストに入りました。次かけて来たら警察にいいますね」

女「う」

男「今後こういった事をされると法的措置をとりますね」

女「…」

男「あなたの番号は拒否に入るので今後かけることもできませんがね」

女「ねえ」

男「なにか?」

女「最後に好きだよって言って?」

男「あなたはもうお客様でないのでそのようなことを言う必要もございません。では」

女「あ、ちょ…切れた…はあ…」


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