お耳の恋人その16

 男「合格おめでとう、じゃあ、今日は研修からだね」

女「あ、はい、よろしくお願いします」

男「面接のときに軽く台本読んだの覚えてる?」

女「あ、はい、あのもしもし?の」

男「そうそれ、あの感じで実際に通話してる感じでしていくよ?」

女「あ、はい、わかりました」

男「じゃあ、始めるね、準備はいい?」

女「はい、お願いします」

男「もしもし?」

女「もしもし?」

男「今日は大丈夫だった?」

女「え?何がですか?」

男「今日仕事初日だって言ってたでしょ?緊張した?」

女「えっと、緊張しましたね。正直まだ戸惑ってます。」

男「ちょっと、止めるよ?もっとね、恋人と通話する感じでできるかな?」

女「えっと…具体的にはあの、どうしたら」

男「例えば敬語でもいいけど、恋人の空気を感じさせるようにもっと相手をリアルにしてみたり?」

女「はあ」

男「そうだな、〇〇ちゃんは好きなものってある?」

女「好きなものですか?そうだな(好きなものを言ってください)」

男「じゃあ、それを理解して欲しい人に伝える感じで言ってみて?」

女「(好きなものを説明してください)」

男「うん、それを、相手に伝える感じがでたから、その感じでさっきのもう一回やってみようか?」

女「はい、やってみます」

男「もしもし?」

女「もしもし」

男「あ、今大丈夫だった?」

女「大丈夫だよ?どうしたの?」

男「ちょっと相談があってさ」

女「ん?なに?」

男「明後日って、暇?」

女「えっと、時間あるよ?」

男「あ、じゃあさ、ちょっとお出かけしたいなって」

女「えっと…いい、よ?」

男「ほんとに?じゃあさ、この間言ってた映画見に行きたいんだけど」

女「あ!それだったらちょうど見たい映画があってさ!!」





男「まあ、こんな感じかな?」

女「えっと、大丈夫でした?」

男「後半はすごく良かったとおもうよ?」

女「あ、ありがとうございます」

男「もし大丈夫だったらさっそくお客さん取ってみる?」

女「え、もういいんですか?」

男「実際にしてみないとわかんないからね、っと、ちょうど入電だ、やってみようか?」

女「はい、やってみます」


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