男「ん?こんな店あったっけ?まあ、入ってみるか」
女「お帰りなさいませ!旦那様!」 男「え?あ、ここメイド喫茶だったのか」 女「…」 男「…」 女「は?」 男「え?あ、席に案内してくれるんじゃ…」 女「席ならいっぱいあるでしょ?どこでもいいから勝手に座ったらいいんじゃないですかね?旦那さま」 男「(ええー…ここメイドカフェじゃなかったの…?)」 女「…さっさと座れよ」 男「え?あ、はい…」 女「あー、その席は予約でだめなんだよねー」 男「え、じゃあ、ここで…」 女「そこはこのあと座る常連さんにいつも取っておいてくれって言われてるんだよねー」 男「…じゃあ、どこに座ればいいんだよ」 女「んー、ここだね」 男「…はあ、だったら最初から案内しろよ…」 女「これ、メニュー」 男「あ、ああ…ありがとう…うわ、なんだこのメニューの名前…頼みづらいな…」 女「…はあ…」 男「(うわ…めっちゃ見てる…さっさと決めないとな。でも、名前だけで想像がまったくできないぞ…)」 女「ねえ、いつまで悩んでんの?」 男「え?いやあ、このメニュー名だと何かわからなくて…」 女「今はどんなものが食べたいの?」 男「え?あ、そうだなあ、何か温かいものが食べたいかな…」 女「じゃあ、これにしたら?」 男「…これって言わなきゃだめ?」 女「旦那様?何を注文されたのかわらかないので…注文してね?」 男「う…。”君からの熱い愛情が欲しい”…」 女「え?旦那様?ちょっと声が小さくて聞こえなかったなあー」 男「君からの熱い愛情が欲しい!」 女「はーい、お待ちくださーい」 男「…ぐ…」 女「はい。慌てて食べてやけどしても知らないから」 男「あ、ああ。あ、これドリアなのか…もぐもぐ。うん!うまい!」 女「当たり前でしょ?誰が選んだと思ってるの?」 男「…主従関係とはいったい…」 女「早く食べて帰ってよね」 男「わかったよ…。うん、でもほんとにうまいなこれ はあ、ごちそうさまー。うまかったなー」 女「はい、食べ終わったお皿下げるから」 男「…食べ終わった瞬間に下げるのかよ…あれ、これは?」 女「食後にはお茶を出すようにしてるの、別に好きでやってないから」 男「…ははは…あ、なんかほっとする味だな…。…そういえばこの席もすごくいい席だな。 椅子はいいし、店員からもしっかり見える席なんだな。…なんだ、割とちゃんとした店じゃないか」 女「そろそろ帰るんでしょ。お金」 男「はは、いくらだい?」 女「1200円」 男「…妥当…。はい、また来るよ」 女「別に、来なくていいから。来たら私の仕事増えちゃうし」 男「はは…じゃあ、ごちそうさま」 女「いってらっしゃいませ!旦那様!」 男「…あの子はどこからがキャラなんだろう…」
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