お耳の恋人その4

 女「もしもーし」

男「あれ?かけてきても大丈夫なの?」

女「うん、今日夜勤なんだよねー」

男「ねえ、前から聞きたかったんだけどさあ」

女「ん?なに?」

男「なんで彼氏いるのにこういうところにかけてきてるの?」

女「あー、なんだろう。通話くらいなら浮気にならないし、正直他に楽しく通話してくれる人いないし?」

男「男友達とかじゃだめなんだ?」

女「いやー、なかさあ、男友達はいるけど、通話すると無駄に意識し始めるんだよね」

男「あーなるほど?まあ、自分に気があるからかけるのかな?って思うよね?」

女「そう。こっちはただの暇つぶしなのにさあ」

男「じゃあ、俺が意識してるって言ったらどうする?」

女「そう!そこなんだよね!そうなって言われたところで会うのタブーだからさ!」

男「なるほど?それはこっちもタブーだしね?」

女「そー、だから安心して暇つぶしできるもんだし?」

男「暇つぶしにしては結構高くない?」

女「んー、まあ、確かに高いけど、実際変な男に捕まるよりは安いかなあ」

男「ははは、なるほどね?」

女「じゃあ、そろそろ彼氏になって?」

男「わかりました。今日はいつもより疲れてないか?」

女「最近相手がいるの知ってても声かけてくる男がいてさー」

男「さっきの続き?」

女「うん、まあ、そうだね」

男「実際なんで声かけるんだろうな」

女「そうなんだよねー、ほんっと無理だから勘弁してほしくてさ」

男「結構しつこい?」

女「んー、なか押せばなんとかなるとか勘違いされててさあ」

男「あー、いるよなーそういうやつ」

女「無駄に口説くよりまずは男磨けっての」

男「実際見た目とかはどうなの?」

女「悪くないけど、足りない感じ」

男「あー、身なりか」

女「え?それだけでわかるの?」

男「おいおい、これでもこっちはプロだよ?」

女「はあ、そのくらいわかる人が増えてくれたらいいんだけどねえ」

男「あ、もう時間だけどどうする?」

女「んー、今日は3時まで寝落ちして?」

男「いいよ?じゃあ、それで処理するね」

女「ねえ」

男「ん?」

女「好き」

男「…俺も」


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